【サイバーセキュリティアワード2026 大賞】
NHKスペシャル 創られた“真実” ディープフェイクの時代
制作:NHK、パオネットワーク、NHKエンタープライズ
ディープフェイクをめぐるドラマ・ドキュメンタリー。実際に起きた事件と背景を徹底取材し、日本の近未来をドラマ化。
受賞者コメント
四宮 秀仁
株式会社パオネットワーク ディレクター
制作会社からの提案としてこの企画を書きました。サイバーセキュリティに関する知識はそれほどなく、ディープフェイクをはじめいろいろなことを必死に調べ、NHKの皆さんに相談させていただき、最終的には100人くらいの方々のご協力によって出来上がった作品です。関係者の皆様に深く感謝申し上げます。この企画がスタートしたのは2023年でした。AIが凄まじい速さで進化するにつれ世界中でAIがからんだ事件が次々に起こり、そこに巻き込まれてしまう人たちが出てきて、当初のプロットは大幅に書き換えられていきました。ディープフェイクという言葉は一般の視聴者の皆様には耳なじみが無く、分かりやすく伝えるにはどうしたら良いか考えた結果、ドキュメンタリーとドラマの組み合わせというかたちに着地しました。多くの方々に視聴していただき、また、このような賞をいただくことができ、大変嬉しく思っています。ありがとうございました。



大賞スポンサー 講評
関根 太郎
NTTセキュリティ・ジャパン株式会社 代表取締役社長
私どもの会社はサイバーセキュリティに関する主に技術的な支援を行っていますが、とても難しいのは、少数派である「サイバーセキュリティに関する知識・意識の高い人」と多数派である「必ずしもそうではない人」の間でいかに合意を形成するかということです。大賞の栄誉に輝いた『NHKスペシャル 創られた“真実” ディープフェイクの時代』は、具体的な事実に基いた迫力あるストーリーによって、多くの方々にサイバーセキュリティの現状について正しく知っていただくことに貢献するものだと思います。それは、サイバーセキュリティを生業とする私どもにとっても大変ありがたいことです。本当におめでとうございました。
鵜飼 裕司
株式会社FFRIセキュリティ 代表取締役社長
私も作品を視聴させていただきましたが、「すごく面白かった」というのが率直な感想です。サイバーセキュリティ関連のフィクション作品というのは、リアリティを追求するとエンターテインメントとしての面白味が薄れてしまい、逆に大衆受けを狙って面白さを優先するとリアリティに欠けてしまい、専門家からの評価が下がってしまいます。本作品は、非常に高次元かつ絶妙にバランスされていて、本当に凄いなと感じました。とてもチャレンジングだとは思いますが、こういった作品が今後もたくさん出てくることを期待しています。このたびは、まことにおめでとうございます。
西本 逸郎
株式会社ラック 技術顧問
このドラマは2025年3月18日、サイバーの日に放送され、私も視聴させてもらいましたが、本当にお見事、素晴らしかった。ディープフェイクは、人間の認知や社会の信頼そのものをハッキングするもので、人間の好奇心や悪意といったものを増幅させ、普通のハッキングでは成し得ないようなことまで可能にしてしまう大変な脅威です。この番組は、そうした最先端の脅威を、誰もが直感的に理解できるように映像化したもので、社会全体の耐久性を高める貢献は計り知れないと思います。我々専門家だけでは決してできないことです。制作チームの皆様の取材力、制作力、熱意に心から敬意を表します。本当におめでとうございました。