
こうしす! こちら京姫鉄道 広報部システム課
制作:オープンプロセスアニメプロジェクトジャパン(OPAP-JP)
姫路と京都を結ぶ架空の中堅私鉄、京姫(きょうき)鉄道株式会社の広報部システム課を舞台に、 様々なセキュリティトラブルに見舞われるシステムエンジニアたちの悪戦苦闘と悲哀を描いた技術系コメディ。 資金はクラウドファンディングなどによって調達。二次創作を自由に行えるオープンソース作品である。
受賞者コメント
井二 かける 監督
「こうしす!」は2014年に企画に着手し、オープンソース方式で制作面で多くの皆様のご協力をいただき、 またクラウドファンディングによって資金面でも多くの方々にご支援をいただき、10年くらいかけてなんとか完成させることができた。 この場をお借りして、ご協力・ご支援いただいた皆様に心より御礼申し上げる。鉄道を物語の舞台に選んだのは、 私自身が鉄道マニアということが大きいのだが(笑)、社会インフラの情報セキュリティに対する官民の意識が高まっていることを感じていたからでもある。 エンタテイメントとしては「攻撃する側を描いた方がウケるのでは?」と言われたりもしたが、あえて「攻撃される側」の失敗を描くことを選択した。 最近はそうしたシーンがドラマなどでも出てくるようになり、時代が追い付いてきたのかなと感じている。 これからも失敗と教訓をコミカルに描く作品を創っていきたい。凄い賞をいただき感激している。このたびは本当にありがとうございました。

大賞スポンサー 講評

西本 逸郎
株式会社ラック 技術顧問
「サイバーセキュリティは全員参加」という言葉がある。トップのリーダーシップが重要である一方で、フォロワーシップ、すなわち全員が当事者であり、全員で取り組むことが大切という意味である。「こうしす!」は、企業の組織ヒエラルキーにおいて「全員参加」の意識と行動を植え付けることの難しさと重要性を見事に描写していると感じた。大賞受賞、本当におめでとうございます。
審査委員長 講評
後藤 厚宏
情報セキュリティ大学院大学 学長
とても面白かった。コミカルでありながら、組織がサイバーセキュリティにどのように取り組むべきか、 どのような罠に陥りやすいかという本質に迫っている。そして、オープンソース方式の作品公開、 クラウドファンディングによる資金調達という新しい手法を取り込み、ウェブコンテンツを皮切りに映画化、 書籍化へとコンテンツのカタチ、オーディエンスの幅を広げている。サイバーセキュリティ普及啓発の新しいアプローチを開拓した点が、 大賞授賞の決め手となった。